金づち(げんのう)

1.金づち(げんのう)について

・金づちの種類

ネイルハンマー
 くぎを打つだけでなく、くぎ抜きとしても使うことができます。
先切り金づち
 くぎをせまいところに打つときなどに、とがっている部分を使います。
げんのう
 平らな面と丸い面を使ってくぎを打つことで、木に傷をつけずに打つことができます。

・部位の名称

げんのうの部位の名称を確認しましょう。

2.金づち(げんのう)を使う前に

安全にくぎを打つために、げんのうの頭が柄にしっかりついているか確認しましょう。

①頭を持って揺らしてみましょう。

②ぐらついているときは、頭を上にして机など固いところに柄の先を5回ほど軽く打ちつけると、頭が固定されます。

3.金づち(げんのう)の使い方

・くぎの打ち方

げんのうを使ったくぎの打ち方を確認しましょう。

・板の接合

くぎで板を接合するときは、支えの土台を置いて打ちます。

①支えの土台を用意して、板が水平になるようにします。

②くぎで板がしっかり固定されるように、必ず薄い板から厚い板の方向に打つようにします。

・丸い木の打ち方

くぎを丸い木など、底が平らでないものに打つときは、動かないように木の下に布をしいて打ちましょう。

丸い木の下に布をしき、手でしっかり押さえます。

・皮のついた木の打ち方

木の皮が硬くてくぎが打ちにくいときは、木を水に浸けておきましょう。皮が少しやわらかくなり、くぎが打ちやすくなります。

浸けておく時間の目安は30分ほどです。全面がぬれるように、何度か木の向きを変えましょう。

・くぎ打ちに失敗したとき

くぎが曲がってしまったり、打つ位置を間違えてしまったりしたときは、くぎ抜きを使います。

くぎ抜きを使うときは、あて木を用意しましょう。

①くぎ抜きの先を木目の方向にそって、くぎの頭の下に差し込み、軽く浮かせます。

②下にあて木をあて、板に傷がつかないようにします。くぎが長くて抜けにくいときは、あて木の高さを高くしましょう。

③くぎ抜きを持った手を下に引き、てこの原理を使ってゆっくり抜きます。

・木材の接着

くぎを打つ前に木材同士を接着しておくと、打ちやすいだけでなく、しっかり接合することができます。

①接着力が増すように紙やすりで表面を磨きます。磨いたあとは木くずなどを乾いた布でしっかり拭いておきましょう。

②接着する両方の面に木工用接着剤を均一に伸ばし、2分ほどおいてから接着します。

※②のとき、はみ出た接着剤は、乾く前にぬれた布で拭き取ります。

③輪ゴムを利用し、しばらく圧力をかけて置いておきます。